TEFL / TESOL資格だけでは足りない理由|日本人に本当に伝わる英語指導に必要なもの

英語講師選びでTEFL・TESOL資格は目安になりますが、それだけでは日本人が伸びる指導になるとは限りません。資格が保証するもの・しないもの、日本人指導でつまずく点、資格に加えて必要な3要素と講師の見極め方を、外資系での実体験を交えて解説します。

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AIエンジニア / IT歴36年以上・海外在住13年以上のCEFR B1英語学習者

TEFL / TESOL資格だけでは足りない理由|日本人に本当に伝わる英語指導に必要なもの

英語コーチングや英会話の講師を選ぶとき、「TEFL・TESOL資格を持っているか」を基準にする方は多いはずです。もちろん、これらは英語指導の国際的な資格で、質の目安になります。ただ、資格を持っているだけでは、日本人が本当に伸びる指導になるとは限りません。この記事では、TEFL・TESOL資格の意味と、それだけでは足りない理由、そして日本人に伝わる指導に本当に必要なものを、実体験を交えて解説します。

この記事でわかること内容
資格の意味TEFL・TESOL資格が保証するものと、しないもの
足りない理由資格保持者でも日本人指導でつまずく3つの点
本当に必要なもの資格に加えて講師に求めたい3つの要素

私自身、外資系で働いていた頃、業務はこなせていたのに、英語を流暢に話せる同僚が昇進していく一方で、自分は昇進できませんでした。技術の力だけでは越えられない壁を、身をもって感じた経験です。その後、英語をやり直す中で痛感したのは、「誰に教わるか」で伸び方がまったく変わる、ということでした。

要約

  • TEFL・TESOLは、英語を母語としない人に教えるための国際資格です。指導の土台がある証明にはなります。
  • ただし資格だけでは、日本人特有のつまずきまでは見抜けません。BとVの区別、LとR、口を横に広げる「ア」などです。
  • 講師を選ぶときは「自分の英語の、日本人らしい弱点を教えてください」と聞いてみてください。具体的に指摘して直し方まで示せるかで分かります。

TEFL・TESOL資格が保証するもの、しないもの

項目資格が保証すること資格が保証しないこと
指導の基礎英語教授法の理論・基本技術一人ひとりに合わせた指導力
対象世界の英語学習者一般への指導日本人特有のつまずきへの理解
内容英語で英語を教える力日本語での的確な説明力

TEFL(Teaching English as a Foreign Language)とTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)は、英語を母語としない人に英語を教えるための国際的な資格です。取得には、文法の教え方、授業の組み立て方、発音指導の基礎などを体系的に学びます。これは確かに、指導の土台がある証明になります。

しかし、ここに落とし穴があります。これらの資格は「世界中のあらゆる英語学習者」を対象にした一般的な指導法を教えるもので、「日本人が何につまずくか」に特化したものではありません。フランス人とベトナム人と日本人では、英語の難しさを感じるポイントがまったく違います。資格は基礎を保証しますが、日本人に最適化された指導までは保証しないのです。

関連: なぜ日本人だけを教えるのか|母語が同じ生徒に絞ると英語指導はここまで変わる で詳しく解説しています。

資格保持者でも日本人指導でつまずく3つの点

つまずく点内容
発音の癖の見抜けなさ日本語話者特有の音のズレを指摘できない
説明が英語だけ文法の理屈を日本語で腑に落とす説明ができない
「察する」文化の未理解日本人が発言をためらう背景を汲めない

第一のつまずきは、日本語話者特有の発音の癖を見抜けないことです。たとえば「B」と「V」の区別、「L」と「R」、口を横に広げる「ア」の音——これらは日本語の音にない、あるいは日本語の音と紛らわしいために、日本人が共通してつまずくところです。「B」のつもりで出した音が「V」と受け取られる——こうした「日本人だからこそ出るズレ」を的確に指摘するには、日本語の音の仕組みへの理解が欠かせません。英語ネイティブの講師でも、ここを説明できない人は少なくありません。

第二のつまずきは、説明が英語だけで完結してしまうことです。英語で英語を教えるのは理想的に聞こえますが、文法の細かい理屈や、なぜその表現が不自然なのかといった点は、日本語で腑に落ちる説明があるほうが、日本人には圧倒的に定着します。

第三のつまずきは、日本の「察する」コミュニケーション文化への理解不足です。日本人が英語の会議で発言をためらうのは、英語力だけの問題ではなく、「間違えたら恥ずかしい」「空気を読んで控える」という文化的な背景があります。この背景を理解している講師は、ただ「もっと話して」と促すのではなく、話しやすくする工夫ができます。

資格に加えて講師に本当に求めたい3つの要素

要素なぜ重要か
日本人の課題への深い理解共通のつまずきを先回りして指導できる
実務・ビジネスの現場経験教科書でなく現場で使う英語を教えられる
一人ひとりに合わせる力学習者の弱点に応じて指導を組み替えられる

第一の要素は、日本人特有の課題への深い理解です。発音の癖、文法の誤解しやすい点、発言をためらう心理——これらを分かっている講師は、つまずく前に手を打てます。

第二の要素は、実務やビジネスの現場経験です。資格の勉強で学ぶ英語と、実際の商談やクレーム対応で飛び交う英語は違います。BPO(コールセンターなどのビジネス現場)での指導経験を持つ講師は、教科書的な正しさだけでなく、「現場で本当に通じる英語」を教えられます。

第三の要素は、一人ひとりに合わせて指導を組み替える力です。発音が課題の人、会議で発言できない人、面接対策が必要な人——それぞれ必要な練習は違います。資格で学んだ型どおりに進めるのではなく、目の前の学習者の弱点に応じて指導を設計できるかどうかが、伸びを大きく左右します。

私は独学の時期に、手軽なツールだけで短期間に終わらせようとして、かえって遠回りをしました。そこで学んだのは、適切なフィードバックと意識した練習の組み合わせが欠かせない、ということです。そのフィードバックの質は、講師が上の3要素を備えているかで決まります。

関連: なぜBPO出身講師がビジネス英語に強いのか?実務で鍛えられた英語力が日本人の学習に効く理由 で詳しく解説しています。

講師を見極めるときのチェックポイント

チェック項目確認する内容
日本人指導の実績日本人特有のつまずきを説明できるか
現場経験の有無ビジネスの実務で英語を使ってきたか
個別対応の姿勢自分の弱点を診断し、練習を組んでくれるか

講師や英語コーチングを選ぶとき、資格の有無だけで決めず、この3点を確かめることをおすすめします。体験レッスンがあれば、「自分の発音のどこが日本人的か教えてください」と聞いてみるのが有効です。日本語の音の仕組みまで踏み込んで説明できる講師なら、日本人指導の経験が深い証拠です。逆に「とにかくたくさん話しましょう」で終わる場合は、個別の課題診断が弱いかもしれません。

FAQ

Q: TEFL・TESOL資格を持たない講師は避けるべきですか?

A: 必ずしもそうではありませんが、資格は指導の基礎がある一つの目安になります。大切なのは、資格に加えて「日本人指導の経験」「現場経験」「個別対応力」があるかです。資格の有無だけでなく、これらを合わせて見ることをおすすめします。

Q: ネイティブ講師なら、日本人の発音の癖も分かりますか?

A: 分かる方もいますが、英語ネイティブでも日本語の音の仕組みを学んでいないと、「なぜ日本人がその音でつまずくか」を説明できないことがあります。日本語話者の癖を理解し、日本語でも説明できる講師のほうが、発音矯正では効果を実感しやすい傾向があります。

Q: 資格重視の英会話サービスと、コーチングは何が違いますか?

A: 一般的な英会話は「話す量」を確保する場、コーチングは「弱点を診断して直す」場という違いがあります。日本人特有の課題を個別に診断し、練習を設計してもらいたいなら、資格に加えて指導設計力を持つコーチングが向いています。

Q: 体験レッスンで、講師の質はどう見極めればよいですか?

A: 「自分の英語の、日本人らしい弱点を教えてください」と聞いてみてください。発音・文法・話し方のどこがつまずきやすいかを具体的に指摘し、その直し方まで示せる講師なら、日本人指導の経験が深いと判断できます。

まとめ:資格は入り口、伸びを決めるのは「日本人を分かる力」

TEFL・TESOL資格は、英語指導の基礎を保証する大切な目安です。ただ、それだけでは、日本人が本当に伸びる指導になるとは限りません。日本人特有のつまずきへの深い理解、ビジネスの現場経験、一人ひとりに合わせる力——資格に加えたこの3つが、伸びを大きく左右します。講師を選ぶときは、資格の有無だけでなく、「日本人を分かっているか」をぜひ確かめてください。

プロナビは、TEFL・TESOL資格に加えてBPO(ビジネス現場)での指導経験を持つ専任講師が、あなたの日本人らしい弱点を診断し、一人ひとりに合わせた発音・ビジネス英語の指導を行います。資格だけでは埋められない部分を大切にした指導を体験したい方は、無料体験レッスンでご自身の課題を確かめてみてください。

この記事を書いた人

執筆者
執筆者

サイト運営・日本語サポート担当 / AIエンジニア

  • 東京都出身・海外在住13年以上
  • IT歴36年以上(開発・SEO・AI)
  • IBM認定 生成AIエンジニア
  • CEFR B1の英語学習者(今も学習中)

外資系の現場で「英語が話せず評価が伸びない」苦しさを経験し、海外移住後も印刷所で「copy」が通じないような発音の壁に何度もぶつかってきました。今もプロ講師の指導を受けながら学習を続ける一人として、AI時代でも英語で悩む日本人ビジネスパーソンに向けて、現場目線で記事を書いています。日本語でのご相談やお問い合わせも私が担当します。

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