外資転職の英語力|TOEICの点数より、仕事で使う場面で測る

外資転職で求められる英語力は、TOEICの点数だけでは測れません。読む・書く・聞く・話すの4つに分け、自分の仕事で使う場面から必要な水準を決める手順と、AIに任せる練習と人に確かめてもらう部分の分け方を説明します。

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AIエンジニア / IT歴36年以上・海外在住13年以上のCEFR B1英語学習者

外資転職の英語力|TOEICの点数より、仕事で使う場面で測る

外資系企業への転職を考えると、「英語力はどのくらい必要なのか」で手が止まる人は多いです。求人票には「ビジネスレベルの英語」「TOEIC800点以上」と書かれていますが、自分がそこに届いているのかは分かりません。

この記事では、外資転職で求められる英語力を、読む・書く・聞く・話すの4つに分けて考えます。自分の仕事でどの力がどれだけ要るのかを、求人票から割り出す手順をまとめました。

要約

  • 外資転職の英語力は、TOEICの点数ひとつでは測れません。TOEIC Listening & Readingが測るのは聞く力と読む力で、話す力と書く力は別に確かめる必要があります。
  • 仕事で使う英語は、読む・書く・聞く・話すのどれをよく使うかが、職種や職場で違います。求人票の業務内容から、自分の仕事の場面を拾って振り分けます。
  • 読む・書くはAIで量をこなせますが、聞く・話すは相手にどう聞こえるかを人に確かめてもらう必要があります。

「どのくらいの英語力が必要か」は、点数では答えられない

よくある問い点数だけで分かること
応募してよい水準か聞く力と読む力の目安
面接や会議で通用するか話す力は別に確かめる必要がある
英語のメールを書けるか書く力は別に確かめる必要がある

外資転職の英語力を聞かれると、多くの人がまずTOEICの点数を思い浮かべます。ですが、TOEIC Listening & Readingが測っているのは、英語で聞く力と読む力です。試験はリスニング約45分・100問とリーディング75分・100問で、話す力と書く力は点数に入っていません。

話す力と書く力を測るテストは別にあり、スピーキングは11問・約20分、ライティングは8問・約60分です。つまり、点数が高くても、会議で話せるか、英語のメールを書けるかは分かりません。点数が足りているかで悩むより、自分の仕事で4つの力がそれぞれどれだけ要るかを見て、準備しましょう。

仕事で使う英語は、職種や職場で使う力が違う

力外資系の仕事で出てくる場面
読む英語の資料、メール、社内の通達
書く業務メール、報告、資料づくり
聞く会議、電話、オンラインの打ち合わせ
話す会議での発言、進捗の報告、面接

外資系の仕事で英語を使う場面は、この4つのどれかに当たります。ただ、どの力をどれだけ使うかは、職種や職場しだいです。海外の拠点と電話やメールでやり取りする仕事もあれば、社内は日本語が中心で、英語は資料を読む場面が多い仕事もあります。

求人票の「英語力必須」という一言だけでは、この4つのどれを指しているのか分からないことが多いです。分からないまま準備を始めると、あまり使わない力に時間を使い、よく使う力が間に合わなくなります。

関連: 外資IT企業への転職|ITエンジニアが英語で話す3つの場面と準備のしかた で詳しく解説しています。

読む・書くはAIで量をこなし、聞く・話すは人に確かめてもらう

力AIが向いていること人に頼むこと
読む資料の要点の確認、表現の意味調べ専門用語の使い方の確認
書くメールや資料の下書き、文の直し職場で自然な言い回しかの確認
聞く音声を何度も再生して慣れる練習聞き取れない音の原因の指摘
話す同じ質問に何度も答える練習相手発音の癖の指摘、本番に近い受け答え

では、4つの力をどう準備すればよいのでしょうか。読む・書くはAIで量をこなし、聞く・話すは人に確かめてもらう、という分け方が現実的です。

読む・書くは文字で残るので、AIに下書きを出してもらったり、直してもらったりしやすい力です。24時間いつでも練習できるため、忙しい転職活動の間も進められます。

一方、聞く・話すは、実際にどんな音で相手に届いているかが問題になります。AIは、あなたの発音の癖が相手にどう聞こえるかまでは教えてくれません。発音の癖を聞き分けられる講師に聞いてもらうと、直す場所がすぐ分かります。

関連: 外資系企業への転職|英語面接に合格したあとで差がつく3つのこと で詳しく解説しています。

求人票から、自分に必要な力を割り出す手順

手順やること
1求人票の業務内容から、英語を使う場面を拾う
2場面を4つの力に振り分け、頻度の高い順に並べる
3頻度の高い力から、「何ができるか」で目標を決める
4聞く・話すは、人に聞いてもらって確かめる

手順1 求人票の業務内容から、英語を使う場面を拾う

求人票は、英語条件の欄より先に、業務内容の欄を読みましょう。「海外拠点との調整」「英語資料の作成」「外国人メンバーとの会議」のように、英語を使う場面が具体的に書かれた文を探します。

場面が書かれていなければ、面接で「入社後に英語を使う場面は何ですか」と聞いて構いません。答えを聞いておくと、そのあとの準備の中身が決まります。

手順2 場面を4つの力に振り分け、頻度の高い順に並べる

入社後に英語を使う場面を、読む・書く・聞く・話すに振り分けます。そのうえで、使う頻度が高い順に並べます。

私が勤めた外資系企業では、社内の資料は日本語と英語が混ざっていました。英語の資料は、まず日本語で書いてから翻訳する進め方でした。

私はひとりで業務メールを書く自信がなかったので、英語のメールは上司が見直してくれていました。書く力をどこまで備えるかは、見直してくれる人がいる職場かどうかでも変わります。

手順3 頻度の高い力から、「何ができるか」で目標を決める

次に、頻度の高い力から、点数ではなく「何ができるか」で目標を決めます。たとえば、次のような形です。

  • 読む力は、自分の分野の英語資料から、要点を拾えるようにします。
  • 書く力は、3〜5文の業務メールを、下書きを直してもらえば送れるようにします。
  • 聞く力は、会議で相手の結論を聞き取れるようにします。
  • 話す力は、結論と理由を30秒で言えるようにします。

目標が具体的になると、AIに出してもらう練習問題も決まります。読む・書くの目標は、AIでの練習で近づけていきます。

手順4 聞く・話すは、人に聞いてもらって確かめる

聞く・話すは、人に確かめてもらいましょう。私が勤めた外資系企業の社内会議は、英語と日本語が混ざって進みました。発言のタイミングがつかみにくく、日本語で補足する形になりがちでした。

会議では、相手の話を聞き取る力と、間に入って短く話す力が別々に必要になります。聞く力と話す力の差は、外資系企業への転職|英語面接に合格したあとで差がつく3つのことでも説明しています。

自分の話す英語を録音し、人に聞いてもらう時間を、週に一度は作りましょう。選考の段階ごとの準備は、外資転職の英語準備|求人票から面接までの進め方で説明しています。

外資転職の英語力でよくある失敗例

失敗例なぜ起こるか
TOEICの点数だけで判断する話す力と書く力は点数に入っていない
4つの力を同じ量で練習する仕事で使う頻度を見ていない
話す練習を後回しにする文字の練習のほうが進めやすい
AIの音声認識で通じたと安心する相手にどう聞こえるかは別の話

対策を始めても、途中でつまずきやすいポイントがあります。

失敗例:TOEICの点数だけで、自分の英語力を判断します。点数に入っていない話す力と書く力が足りないまま、面接や会議に入ることになります。

失敗例:読む・書く・聞く・話すを、同じ量で練習します。仕事でよく使う力に時間が回らず、本番で必要な力が間に合いません。

失敗例:読む・書くが順調なので、話す練習を後回しにします。文字の練習は進みやすく、声に出す練習は後回しになりがちです。話す力は、意識して声に出さないと伸びません。

失敗例:AIの音声認識で文字が出たので、発音は問題ないと考えます。画面に文字が出ても、面接官や同僚にその音で伝わるとは限りません。

FAQ

Q: 外資転職に必要な英語力は、TOEICで何点くらいですか?

A: 点数の基準は会社や職種で違い、求人票の条件は応募の目安です。TOEIC Listening & Readingは聞く力と読む力のテストなので、話す力と書く力は別に確かめる必要があります。

Q: 話す力と書く力は、どちらを先に準備すればよいですか?

A: 仕事で使う頻度の高いほうから始めます。面接が英語で行われる場合は、応募の前に話す力から準備しておくと安心です。入社後の頻度は、求人票の業務内容と面接での質問で確かめましょう。

Q: 読む力はあるのに、話せない場合はどうすればよいですか?

A: 読む力と話す力は、別々に育ちます。まず、結論と理由を30秒で英語で言う練習を、毎日声に出して続けてください。そのうえで、人に聞いてもらう機会を作りましょう。

Q: AIだけで4つの力を準備できますか?

A: 読む・書くは、AIが向いています。聞く・話すは、実際に相手にどう聞こえるかを人に確かめてもらわないと、発音の癖に気づけません。AIで量をこなしながら、人に確かめてもらうようにします。

Q: 入社後に英語を使う場面が少ない職種でも、話す準備は必要ですか?

A: 面接が英語で行われる会社では、話す力が必要になります。入社後に英語を使う頻度は、面接で「英語を使う場面は何ですか」と聞いて確かめてください。頻度が少ない職種でも、どの程度必要かを先に確かめておくと、準備する内容を絞れます。

まとめ

外資転職の英語力は、TOEICの点数ひとつでは測れません。読む・書く・聞く・話すの4つに分け、求人票の業務内容から、自分の仕事でどの力がどれだけ必要かを割り出しましょう。

読む・書くはAIで量をこなし、聞く・話すは人に確かめてもらうようにします。まず、求人票の業務内容から、英語を使う場面を3つ書き出し、4つの力のどれに当たるか振り分けてみましょう。自分の発音の癖を専門家に確かめてもらいたい方は、プロナビの無料相談をご利用ください。

参考・出典

この記事を書いた人

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サイト運営・日本語サポート担当 / AIエンジニア

  • ●東京都出身・海外在住13年以上
  • ●IT歴36年以上(開発・SEO・AI)
  • ●IBM認定 生成AIエンジニア
  • ●CEFR B1の英語学習者(今も学習中)

外資系の現場で「英語が話せず評価が伸びない」苦しさを経験し、海外移住後も印刷所で「copy」が通じないような発音の壁に何度もぶつかってきました。今もプロ講師の指導を受けながら学習を続ける一人として、AI時代でも英語で悩む日本人ビジネスパーソンに向けて、現場目線で記事を書いています。日本語でのご相談やお問い合わせも私が担当します。

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