転職のコツ|英語を使う会社では、経験が先で英語はあと

転職のコツを、英語を使う会社への転職に絞って説明します。面接官が見ているのは英語のうまさより実績です。経験の書き出し、英語の準備の絞り方、入社後に効く力の育て方の3つを、外資系に英語面接で入った私の経験と、入ってから困ったことを含めて紹介します。

執筆者
執筆者執筆者

AIエンジニア / IT歴36年以上・海外在住13年以上のCEFR B1英語学習者

転職のコツ|英語を使う会社では、経験が先で英語はあと

転職のコツを調べると、履歴書の書き方や面接の受け答えが山ほど出てきます。ところが外資系や英語を使う会社への転職になると、その多くが当てはまりません。評価される順番が、日系企業とは違うからです。

私は以前、日本にある外資系の医療機器メーカーに応募し、面接は英語でした。得意とは言えない英語でしたが、入社できています。面接で見られていたのは、英語のうまさより、これまで何をやってきたかでした。

この記事では、英語を使う会社への転職で押さえておくコツを、応募先の選び方から入社後までの順で説明します。私自身が入ってから困ったことも含めて書きます。

要約

  • 英語を使う会社への転職で面接官が見ているのは、英語のうまさより、これまで何をやってきたかです
  • 求人票にある英語の条件は、入ってから求められる水準です。経験が合うなら、英語が完璧でなくても応募できます
  • コツは、これまでの経験を書き出すこと、英語の準備を絞ること、入ってから効く力を育てることの3つです。順番は経験が先で、英語はあとです

英語の準備ばかりして、肝心の経験が伝わらない

よくある準備面接官が知りたいこと
フレーズ集を覚える何ができる人なのか
発音の動画を見る前の職場で何を任されていたか
想定問答を英語で暗記するこの会社でどう活かせるか

英語を使う会社に応募すると決めると、多くの人が英語の勉強から始めます。フレーズ集を買い、発音の動画を見て、面接の想定問答を英語で暗記します。

ところが、面接官が知りたいのはそこではありません。何ができる人なのか、前の職場で何を任されていたのか、それをこの会社でどう活かせるのかです。英語はそれを伝えるための道具にすぎません。

英語に気を取られると、肝心の経験が薄くしか伝わりません。日本語なら30分話せる実績を、英語では3文で終えてしまいます。これが、英語の準備に時間をかけた人ほど陥りやすい状態です。

順番を間違えるのは、英語力で選ばれると思い込んでいるから

求人票の「ビジネスレベルの英語」実際の意味
応募の条件だと思う入ってから求められる水準
完璧でなければ落ちると思う経験を短く具体的に言えれば通る

外資系の求人には「ビジネスレベルの英語」と書いてあります。この一文を見て、英語ができなければ書類も通らないと思ってしまう人が多いのです。

実際は違いました。私が通った英語の面接で見てもらえたのは、それまでの技術の知識と、実際にやってきた仕事でした。英語で詰まる場面はありましたが、それで落とされることはありませんでした。求人票の英語要件は、入口の条件というより、入ってから求められる水準を示しています。

つまり、転職活動の段階で英語を完璧にする必要はありません。必要なのは、自分の経験を英語で「短く、具体的に」言える準備です。ここを取り違えると、英語の勉強に時間を使い切って、経験の棚卸しをしないまま面接に向かうことになります。

転職のコツは、経験、英語、入社後の3つに分けて考える

コツ時期中身
1 経験の棚卸し活動の前半実績を数字と固有名詞で書き出す
2 英語の準備活動の後半自分の経験を話す練習に絞る
3 入社後に効く力活動中から毎日声に出す習慣を作る

英語を使う会社への転職で押さえるべきことは、3つに分かれます。経験の見せ方、英語の準備の仕方、そして入社後に必要になる力です。

この3つは、順番も配分も違います。転職活動の前半は経験の棚卸しに時間をかけ、英語の準備は自分の経験を話すことに絞ります。そして入社後の力は、転職活動中から少しずつ育てます。

英語の練習相手としては、AIが役に立ちます。同じ質問を何度でも投げられ、時間も選びません。ただし、自分の発音が相手にどう聞こえているかは、AIの音声認識では分かりません。ここは人に聞いてもらう必要があります。その分け方も、あとで説明します。

3つのコツを、それぞれどう進めるか

コツAIに任せること人に頼むこと
1 経験の棚卸し英訳の下書き実績の中身を決める
2 英語の準備同じ質問を繰り返す練習聞き取りにくい癖の指摘
3 入社後に効く力毎日の音読相手発音の仕上げ

コツ1 経験を、数字と固有名詞で棚卸しする

英語で話す前に、日本語で自分の実績を書き出しましょう。何人のチームで、どんな案件を、どれくらいの期間で、結果はどうだったかを書きます。数字と固有名詞があると、英語が拙くても伝わります。

逆に「いろいろ経験しました」「幅広く対応しました」は、日本語でも英語でも伝わりません。英語で話しにくい実績は、たいてい日本語でもあいまいです。先に日本語で具体的にしておくと、英語に直すときに楽になります。

コツ2 英語は、自分の経験を話す練習に絞る

転職活動中の英語の準備は、範囲を絞ります。自己紹介、前職での役割、志望動機の3つを、それぞれ40秒ほどで話せるようにしましょう。

ここで、AIを使います。書いた英文を読み上げて、聞き取られたかを確かめます。同じ質問を何度も投げて、言い直します。この繰り返しはAIが得意です。ただし、仕上げの段階では人に聞いてもらってください。聞き取りにくい癖は、自分でもAIでも気づけません。

私は「キャリア」という言葉を、カタカナのまま発音してビジネスの会話で通じなかったことがあります。知っている単語ほど、音がずれていても気づきにくいのです。

コツ3 入社後に効く力を、活動中から育て始める

面接に通ることと、入ってから困らないことは別です。私は入社後、業務はこなせていたのに、英語で話せる同僚が先に昇進していくのを見ました。外資系では、英語で話す力が評価に直結します。

もうひとつ痛感したのが、聞く力と話す力の差です。会議の内容は分かっても、その場で意見を言えません。この差は、入ってから埋めようとすると時間がかかります。転職活動中から、毎日少しでも声に出す習慣を作っておくと、入社後の1年がまったく違います。

英語を使う会社への転職でよくある失敗例

失敗例どうするか
英語要件を見て応募前にあきらめる経験が合うなら応募する
英語の勉強に時間を使い切る先に経験を棚卸しする
AIとの練習だけで仕上げる仕上げは人に聞いてもらう
面接に通った時点で練習をやめる入社後のほうが話す場面が増える

失敗例:求人票の英語要件を見て、応募する前にあきらめてしまいます。要件は入社後に求められる水準です。経験が合っているなら、英語が完璧でなくても応募する価値があります。

失敗例:英語の勉強に時間を使い切り、経験の棚卸しをしないまま面接に行ってしまいます。面接官が聞きたいのは実績です。英語は実績を伝える手段なので、そこだけ磨いても中身がなければ伝わりません。

失敗例:AIとの練習だけで仕上げてしまいます。AIは量をこなす相手には向きますが、聞き取りにくい癖は指摘してくれません。仕上げは人に聞いてもらう時間を作ってください。

失敗例:面接に通った時点で、英語の練習をやめてしまいます。入社後のほうが英語で話す場面は増えます。ここで止めると、会議で発言できないまま評価の差がついていきます。

FAQ

Q: TOEICの点数が低いと、外資系には応募できませんか。

A: 応募できます。私が通った面接でも、点数ではなく経験を見てもらえました。点数が低いことと、話せないことは別です。逆に、点数が高くても話せなければ、入社後に苦労します。

Q: 英語の準備は、どのくらい前から始めればいいですか。

A: 転職活動を始めると決めた時点からで間に合います。ただし範囲を絞ってください。自己紹介、前職の役割、志望動機の3つを、それぞれ40秒で話せる状態が目標です。

Q: 面接で英語が聞き取れなかったら、どうすればいいですか。

A: 落ち着いて聞き返してください。分からないまま答えるほうが、はるかに印象を損ないます。聞き返しは減点になりません。「Could you say that again, please?」と一言返せるように、事前に声に出して練習しておきましょう。

Q: AIだけで英語面接の準備はできますか。

A: 量をこなす練習はできます。ただし、自分の発音が面接官にどう聞こえるかはAIでは分かりません。仕上げは、専門の講師に聞いてもらってください。

Q: 入社後に英語で困らないためには、何をすればいいですか。

A: 転職活動中から、毎日少しでも声に出す習慣を作ってください。私は入社後に、聞けるのに話せない差で苦労しました。聞く力と話す力は別々に育つので、話す練習を先に始めておくことです。

まとめ

英語を使う会社への転職で押さえるコツは3つです。これまでの経験を書き出すこと、英語の準備を絞ること、入ってから効く力を育てることです。順番は、経験が先で、英語はあとです。

英語は、自分の経験を伝える手段です。それを磨く前に、伝える中身を具体的にしてください。そして面接に通ったあとこそ、英語で話す力が評価を分けます。

まずは、自分の実績を数字と固有名詞で3つ書き出しましょう。それを英語で40秒で話せるかどうかを試したい方は、無料相談をご利用ください。

参考・出典

この記事を書いた人

執筆者
執筆者

サイト運営・日本語サポート担当 / AIエンジニア

  • 東京都出身・海外在住13年以上
  • IT歴36年以上(開発・SEO・AI)
  • IBM認定 生成AIエンジニア
  • CEFR B1の英語学習者(今も学習中)

外資系の現場で「英語が話せず評価が伸びない」苦しさを経験し、海外移住後も印刷所で「copy」が通じないような発音の壁に何度もぶつかってきました。今もプロ講師の指導を受けながら学習を続ける一人として、AI時代でも英語で悩む日本人ビジネスパーソンに向けて、現場目線で記事を書いています。日本語でのご相談やお問い合わせも私が担当します。

まずは無料カウンセリングから

あなたの現状と目標をお聞きし、最適なプランをご提案します。

無料カウンセリングを予約する(0円)