外資IT企業への転職|ITエンジニアが英語で話す3つの場面と準備のしかた

外資系のIT企業への転職で、ITエンジニアが英語で困るのは読む場面より話す場面です。進捗報告、技術の説明、電話やオンライン会議の3つに絞り、AIで練習する部分と講師に見てもらう部分の分け方を、data や batch の発音でつまずいた私の経験をもとに説明します。

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AIエンジニア / IT歴36年以上・海外在住13年以上のCEFR B1英語学習者

外資IT企業への転職|ITエンジニアが英語で話す3つの場面と準備のしかた

外資系のIT企業に転職したいと考えたとき、多くのITエンジニアが気にするのが英語です。技術の資料やエラーの文章は毎日英語で読んでいても、面接や会議で英語を話すとなると、急に自信がなくなります。

求人票に「英語での打ち合わせあり」「ビジネスレベルの英語」と書かれていると、応募する前から迷う人も多いでしょう。

この記事では、外資ITの仕事で英語を話す場面を3つに絞り、転職前にどう準備するかをまとめます。AIで練習できる部分と、人に見てもらうべき部分の分け方もあわせて説明します。

要約

  • 外資ITの仕事で英語を話すのは、主に進捗報告、技術の説明、電話やオンライン会議の3つの場面です
  • ITエンジニアは英語を読む量に比べて話す練習が少なく、data や API のようなIT用語をカタカナの音で言って通じないことがあります
  • AIは練習の量を増やすのに使い、自分の発音が相手にどう聞こえるかは講師に確かめてもらうと、限られた時間でも準備が進みます

英語の資料は読めるのに、話す場面になると自信がない

場面今の状態
英語の資料やエラーを読む毎日のようにできている
面接で経験を説明する英語で話した経験が少ない
海外のチームとの打ち合わせ入社後に初めて向き合う

ITエンジニアの仕事は、ほかの職種よりも英語を読む機会が多いです。公式ドキュメントやエラーメッセージ、海外の技術記事など、英語を読まない日のほうが少ないかもしれません。

ところが、外資系のIT企業に転職するとなると、求められるのは読む力だけではありません。面接では自分の経験を英語で説明し、入社後は海外のチームと英語で打ち合わせをすることもあります。読める英語と話せる英語の差に、転職を考え始めてから気づく人は少なくありません。

一方で、ITの経験がある人を探している会社は多いのが実情です。日本の企業の8割以上が、DX(デジタル技術で仕事や事業を変えること)を進める人材が足りないと答えています。日本に拠点を置く外資系企業のあいだでも、人を確保しにくくなったという回答が目立ちます。

経験があるのに、英語の不安だけで応募をためらうのはもったいないことです。不安の中身が分かれば、準備の仕方も決まります。

ITの英語は、読む量ばかり増えて話す練習が足りていない

原因起きること
読む英語は仕事で自然に増える話す力だけが止まったままになる
IT用語をカタカナで覚えている別の単語として聞き取られる
職種によって話す量が違う海外のチームと直接働く職種ほど英語で話す

読む英語は、仕事をしているだけで自然に増えていきます。調べものをすれば英語の資料が出てきますし、エラーが出れば英語の文章を読むことになるからです。

話す英語は、そうはいきません。日本の職場で働いている限り、英語を口に出す機会はほとんどないでしょう。そのため、読む力だけが伸びて、話す力は止まったままになりがちです。

もうひとつの原因は、IT用語をカタカナで覚えていることです。データ、バッチ、エーピーアイのように、毎日使う言葉ほど、頭の中ではカタカナの音になっています。英語の会話でそのまま言うと、相手に別の単語として聞き取られることがあります。

外資系のIT企業では、英語を話す場面が毎日の仕事の中にあります。ただ、その量は職種によって違い、日本の顧客を担当する職種なら日本語が中心です。本社や海外のチームと直接働く職種ほど、英語で話す時間が長くなります。

話す場面を3つに絞り、AIと講師で役割を分けて準備する

場面AIに任せること講師に聞いてもらうこと
進捗報告毎日の読み上げと認識の確認IT用語の発音のずれ
技術の説明原稿の言い換え相手にどう聞こえるか
電話やオンライン会議聞き返しの言い方のくり返し通じにくい音の癖

外資ITの仕事で英語を話す場面は、大きく3つに分けられます。毎日の進捗報告、技術の説明、そして電話やオンライン会議です。面接で聞かれる質問も、この3つと重なるものが多いです。

3つを一度に完璧にする必要はありません。場面ごとに、AIで量をこなす部分と、人に見てもらう部分を分けると、限られた時間でも準備が進みます。

AIは、同じ質問を何度でも投げてくれる練習相手として便利です。自分で書いた英文を読み上げて、音声入力で正しく認識されるかを確かめることもできます。

ただし、AIで分かるのは「認識されたかどうか」までです。相手の耳にどう聞こえているか、どの音の癖が通じにくさの原因なのかは、発音を専門にする講師に聞いてもらわないと分かりません。AIは自主練習の道具として使い、診断と修正はプロの講師に任せるのが近道です。

3つの場面を、この順で練習する

場面練習のしかた長さの目安
1 進捗報告昨日やったこと、今日やること、困っていることを型にして毎日声に出す30秒
2 技術の説明作ったもの、自分の役割、難しかった点、結果の順に話す2分
3 電話やオンライン会議聞き返しと確認の言い方をすぐ口に出せるようにする一言

場面1 進捗報告を30秒で言えるようにする

外資ITのチームでは、毎朝の短い打ち合わせで進捗を報告することがよくあります。昨日やったこと、今日やること、困っていることの3つを、それぞれ一言ずつ話す形です。

この形は中身の順番が決まっているので、最初に練習する場面として向いています。自分の今の仕事を題材に、30秒で言える英語の型を作り、毎日声に出しましょう。

練習するときは、報告で使うIT用語の発音も確かめます。たとえば data は、英語では「デイタ」に近い音で言われることが多く、日本語の「データ」とは違います。API も「エーピーアイ」ではなく、「エイピーアイ」に近い音です。

私も英語の進捗報告で、data が「dater」と聞き取られて、混乱が起きたことがあります。batch が but に聞こえて、説明を誤解されたこともありました。batch の a は口を横に広げて出す音で、but の u とは別の音です。

場面2 自分が関わったシステムを2分で説明する

面接では、これまで関わったプロジェクトについて説明を求められることがよくあります。入社後も、設計の意図やトラブルの原因を英語で説明する場面が出てきます。

説明は、何を作ったか、自分の役割、難しかった点、結果の4つの順に組み立てます。専門外の人にも伝わる言葉で、2分に収まる長さにまとめるのがコツです。

原稿の言い換えは、AIに手伝ってもらっても構いません。ただし、原稿を読み上げる練習だけでは、面接で追加の質問をされたときに言葉が出てこないものです。要点だけをメモにして、見ないで話す練習に切り替えましょう。

場面3 電話やオンライン会議で聞き返せるようにする

海外のチームとのやりとりは、電話やオンライン会議が中心になります。相手の表情が見えにくく、身振りも使えないので、対面よりも伝わりにくくなります。

私が日本で勤めた外資系の医療機器メーカーでも、英語で電話をすることが多く、シンガポールの事務所やフィリピンの事務所とも英語で話していました。身振りに頼れない分、顔を合わせて話すよりずっと難しく感じました。

ここで役に立つのが、分からないときに聞き返す言い方です。「Could you say that again?」「Just to confirm, you mean ...?」のような決まった言い方を、すぐ口に出せるようにしておきます。

聞き返すことは失礼ではありません。分からないまま進めて作業を間違えるほうが、チームは困ります。

外資IT転職の英語でよくある失敗例

失敗例どうするか
読めるから話せると考える声に出して経験を説明してみる
IT用語をカタカナの音で言うよく使う単語から英語の音を確かめる
答えを長い文章で丸暗記する要点だけ覚えてその場で組み立てる
AIとの練習だけで終わらせる人に聞いてもらう時間を入れる

失敗例:英語の資料が読めるから、話すのも大丈夫だと考えます。読む力と話す力は別々に伸びます。面接の前に一度は、声に出して自分の経験を説明してみましょう。

失敗例:IT用語の発音をカタカナのままにします。毎日使う言葉ほど、音のずれに気づきにくいものです。報告でよく使う単語から、英語の音を確かめておくと安心です。

失敗例:面接の答えを長い文章で丸暗記しがちです。覚えた文を思い出すことに気を取られ、質問の意図からずれた答えになります。要点だけを覚えて、その場で組み立てる練習をしてください。

失敗例:AIとの練習だけで準備を終わらせます。AIは練習の量を増やすには便利ですが、通じにくい発音の癖までは指摘してくれません。人に聞いてもらう時間を、準備の中に必ず入れておきましょう。

AIに任せきりにできないのは、発音の練習だけではありません。私はAIのチャットツールでAPIの仕様書を翻訳したとき、authentication が「証明」と訳されて、現場が混乱したことがあります。

database connection pooling という言葉も、文脈を無視した直訳で返ってきました。今も、仕事の文脈に合わせた直しは必ず人がやっています。

FAQ

Q: 外資系のIT企業に転職するには、どのくらいの英語力が必要ですか?

A: 必要な英語力は、職種によって大きく違います。日本の顧客を担当する職種なら日本語が中心で、英語は資料を読める程度で足りる場合もあるでしょう。本社や海外のチームと直接働く職種では、会議や報告で英語を話す力が求められます。応募する求人の仕事内容を読んで、話す場面がどのくらいあるかを確かめてください。

Q: 英語を話すのが苦手でも、外資ITに転職できますか?

A: ITの経験がしっかりあれば、応募できる求人はあります。面接では、英語の上手さよりも、経験を具体的に説明できるかどうかを見られることが多いです。ただし、入社後は英語で話す場面が増えるので、転職活動と並行して話す練習を始めておくと安心です。

Q: 技術面接は英語で行われますか?

A: これは会社や職種によってまちまちです。日本語で行われる場合もあれば、海外のエンジニアが面接官になり、英語で行われる場合もあります。面接の言語が選考の案内から読み取れないときは、事前に確認しておくと、準備の方向が決まります。

Q: IT用語の発音は、どうやって確かめればいいですか?

A: まずは、よく使う単語をオンライン辞書の音声で聞き、自分の声を録音して比べてみてください。音声入力で正しく認識されるかを試すのも一つの方法です。ただ、どの音がずれているのかを自分で見つけるのは難しいので、最後は発音を専門にする講師に確認してもらうのが確実です。

Q: 転職活動と英語の練習は、どちらを先に始めればいいですか?

A: 並行して進めるのがおすすめです。応募書類や面接で評価の中心になるのはITの経験なので、英語の準備が終わるまで転職活動を待つ必要はありません。そのうえで、毎日15分でも声に出す練習を続けておくと、面接でも入社後でも困る場面が減ります。

まとめ

外資系のIT企業への転職で英語の不安を減らすなら、話す場面を絞って準備するのが効果的です。進捗報告、技術の説明、電話やオンライン会議の3つに分けて、それぞれの型を作り、声に出して練習しましょう。

AIは練習の量を増やす相手として役に立ちますが、自分の発音が相手にどう聞こえているかまでは分かりません。IT用語の音のずれや通じにくい癖は、講師に聞いてもらって初めて見つかることが多いです。

まず、今の仕事の進捗を英語で30秒話し、録音して聞き返してみてください。自分の発音の癖を専門の講師に確かめてもらいたい方は、プロナビの無料相談をご利用ください。

参考・出典

この記事を書いた人

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サイト運営・日本語サポート担当 / AIエンジニア

  • 東京都出身・海外在住13年以上
  • IT歴36年以上(開発・SEO・AI)
  • IBM認定 生成AIエンジニア
  • CEFR B1の英語学習者(今も学習中)

外資系の現場で「英語が話せず評価が伸びない」苦しさを経験し、海外移住後も印刷所で「copy」が通じないような発音の壁に何度もぶつかってきました。今もプロ講師の指導を受けながら学習を続ける一人として、AI時代でも英語で悩む日本人ビジネスパーソンに向けて、現場目線で記事を書いています。日本語でのご相談やお問い合わせも私が担当します。

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